歯並びの種類

過蓋咬合

叢過蓋咬合とは

過蓋咬合とは、噛み合わせが深く、上の歯列が下の歯列を大きく覆ってしまっている歯並びのこと。別名、ディープバイトともいいます。一般的な正しい噛み合わせの場合、上の前歯は下の前歯の3分の1~4分の1程度を覆っていますが、過蓋咬合の場合には、下の前歯が見えないくらい深く覆ってしまっています。

過蓋咬合

過蓋咬合が重度になると、上の歯が下の歯ぐきを、また下の歯が上の前歯裏側の歯肉を傷つけることもあるため、治療が必要です。

叢過蓋咬合の原因

過蓋咬合の原因は、まず上下の顎の骨格がもともと噛み合わせを深くしやすい形をしているといった先天的なものが挙げられます。また、奥歯が抜けたことによって噛み合わせの高さが低くなり、前歯の噛み合わせも深くなってしまうなどといった後天的な要素もあるといわれています。

過蓋咬合の原因

しっかり噛み砕けない食事を楽しめないどころか、丸飲みすることになるため消化器系に負担をかけることも
ケガをしやすい上の歯が下の歯ぐきを、また下の歯が上の前歯裏側の歯肉を傷つけることがある
顎関節症のリスクが高い上の前歯が内側に入っていることで、前歯が強く当たり下顎を後ろに押し下げるため、顎関節にストレスがかかりやすくなり、顎関節症になりやすくなる

顎関節症と過蓋咬合の関係

「顎関節症になると、「顎が痛い」「口が大きく開けられない」「開閉時に耳元で異音がする」といった症状があらわれます。それどころか、放置しておくと全身のバランスが崩れ、頭痛や肩こり、腰痛といったトラブルを引き起こす可能性があります。マッサージや整体、電気、鍼などさまざまな手を尽くしてもなかなか改善しない症状がある場合は、顎関節症が原因になっていることも。つまり、顎関節症を引き起こすといわれていれる過蓋咬合も注意が必要なのです。